論文 7
  ナフタレン (C10H8) アニオンの 振電相互作用(電子格子相互作用)定数を計算している。 過去に我々が提唱した Jahn-Teller 分子の Jahn-Teller 活性振動モードの振電相互作用密度解析を、 全対称振動モードへと拡張している。 非全対称振動モードとは対照的に、全対称振動モードでは、 電荷移動に伴う軌道緩和が重要な役割を果たす。 この方法を、C6H6アニオンと比較しつつ、 C10H8アニオンに適用している。 最後に、全対称振動モードの振電相互作用密度と核 Fukui 関数との関係についても議論している。