論文 14
フッ化メチレンフラーレン (C60(CF2), C60(CF2)2) の有機半導体材料としての利用可能性を理論的に考察している。 特に、 「材料中の電子移動」 「電極から材料への電子注入」 「薄膜形成」 の3点に関して、C60との比較を行っている。 「薄膜形成」に関連して双極子モーメントを、 「電極から材料への電子注入」に関連してフロンティア軌道エネルギーと電子親和力を計算している。 また、Marcus理論における再配列エネルギーに基づき、 「材料中の電子移動」を議論している。 得られた結果は、幾つかのフッ化メチレンフラーレン異性体の有機半導体材料としての利用可能性を示唆している。